【レポート】「こころ」って何だろう?
2018年8月19日(日)に開催した「ねりま子どもてつがく」(@めばえるCafe)、テーマは人工知能!
人工知能って何だろう?
まず、講師の大山匠さんの人工知能の説明がわかりやすく。
プロジェクターを使いながら、
人工=人間がつくったもの
知能=こころ?
→人工知能=人間がつくったこころ?
……なのかなあと問いかけると、みんなフムフム……。
まずは、
「ドラえもんにこころはある?」
という問いからスタートしました。
「こころ」って何だろう?
風邪をひく、泣く、のび太君に寄り添うドラえもんには、こころはある……(ある派)
ドラえもんは、泣いたり喜んだりするようにつくられているだけで、こころはない……(ない派)
じゃあ、電気(電球)にこころはない?
つけたらつくだけ。
でも、人の気持ちにあわせてついたら、こころがあると言えるかも?
こころってつくれるの?
人のからだができるとき、こころもつくられる?
うまれた瞬間から、こころはある?
こころは脳だけにある?
脳を入れ替えたら人格がかわる?
人との関係で、こころはうまれる?
こころはみんなにあるもの?
さいしょはゼロで、つくられていき、こころになっていく?
機械もこころも、育てられるもの?
心がないっていうけれど……
つめたくても、こころはこころ?
こころはあたたかいものだけじゃない?
期待にこたえていないとき、自分の意志と違うことをしているとき、心がないといわれる……
からだが感じることは、こころが感じることとちがう?
つかれた、おなかすいた、ねむい……
そもそも、こころってなんだろう?
欲求=こころ?
欲求は、こころの動作のひとつ?
欲がないひともいる?そんなひといない?
欲求……夏休みがもっとほしい!あそびたい!勉強したくない!学校いきたくない!!
などなど、白熱するうちに、あっという間に1時間経ちました。
グループに分かれて対話を再開!
休憩をはさんで、低学年、高学年、おとなグループにわかれて対話に。
高学年グループ
高学年グループは、夏休みがほしい……という話から、
宿題が多すぎる、いい先生はいいところを見つけてくれるけど、いやな先生は決めつけて怒る、
などなど大盛り上がり。
(学校や先生に、不満がたっっっくさんあるんだな!というのがよくわかった…(^-^;)
肝心のこころの話に無理やり戻すと、
「ロボットはどんなに精密でもプログラミングされたもの。ドラえもん(ロボット)にこころはない」
というまとめに。
低学年グループ
低学年グループは
電気にこころはあるか?の問いからはじまり、
最初はこころはないと思ったけど、
「長年使われていない電気は、つきたがっている」
「いっぱいついていたら、つかれるけど、電気の役目があるからずっとついていたいとおもう」
だから、電気にもこころはある!
ほかにも、
ボールは動くのか?
→自分自身ではうごかないからこころはない
木や虫にこころはある?
→こころは多い?少ない?
こころが同じだったら、どうなる?
→みんながみんな同じことをするのでおかしい、つまらない
→こころはちがうほうがいい
など、おもしろい話がいーっぱい出ていました!!
おとなグループ
おとなグループでも、さまざまな問いや考えが出ました。
「生きたい力」が心なのでは? つまり、植物やアメーバのような生き物にも心があるのでは?
コンピューターはアイデアを出せない。だから、ゼロからイチを生み出すのが心なのでは?
身体が動かなくなっても、心はあると思う。介護をしていると感じる。
アナログとデジタルの違いは情報量だけだという説がある。データ量が膨大になれば、デジタルでも心は作れるのでは?
とらえるひとの想い(愛着)によって、モノにも心を感じてしまう。心って、とらえ方次第なのでは?
お互い、普段の生活や知識と照らし合わせて、さまざまな視点で「こころ」をとらえているのが面白かったです。
終了後にランチ会も!
さいしょは、ドラえもんにはこころがある派、電気には心はない派が大多数だったのに、真逆にひっくりかえったのが、子どもてつがくのおもしろさ。
まとめの後は初の試みで、みんなでランチ会。
大山さんをかこんで、人工知能とは?の話の続きをおとながするかたわら、子ども達は和室で遊んで盛り上がり……。
公共施設でない、自然工房めばえさんの場の雰囲気もとてもよかったです。
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